映画「アリータ バトルエンジェル」あらすじ

地球と火星連邦共和国(URM)の間で行われていた陥没戦争から300年ほどが経過した世界が舞台。世界は上流階級の人のみが住むことを許される空中都市「ザレム」とそこから排出されたくず鉄などの廃棄物によって積みあがった町「アイアンシティ」に分かれている。本作の主人公であるアリータはくず鉄の山からアイアンシティで暮らす医師であるイドによって発見される。アリータの正体はサイボーグであり、顔以外が機械でできている。通常の人間とは比べ物にならないほど強く、そこが物語のキーポイントである。
イドの下で手伝いをしている少年のヒューゴはザレムへの強いあこがれを示していた。アリータとヒューゴはアイアンシティの町で出会い、ヒューゴが町の紹介をすることになった。そのなかでアリータはアイアンシティで流行っているスポーツ、「モーターボール」と出会う。この競技はスピードとフィジカルの両方が求められる球技であるが、アリータはそのなかで頭角を現すようになる。
ヒューゴはサイボーグではないため、治安を守る賞金稼ぎである「ハンターウォーリア」ではない。しかしザレムに行くために様々な悪行を働いてお金を稼いでいた。それはモーターボールのオーナーであるベクターに指示されてやっていたが、彼は裏でアリータのボディを狙っていた。一方アリータとヒューゴは頻繁に会うことで徐々に惹かれ合っていく。アリータのヒューゴに対する思いは想像以上で、彼のためにお金になるからと心臓を取り出すほどである。
アリータには陥没戦争のころの記憶が残っており、それをヒントにヒューゴと一緒にザレムに向かう。果たして2人はザレムにたどり着くことができるだろうか。

映画「アリータ バトルエンジェル」感想

圧倒的な強さを誇るアリータと、普通の少年であるヒューゴ。通常男性が女性を守る構図が多い印象があるが、本作では女性(アリータ)が男性(ヒューゴ)を守るという構図になっており非常に新鮮で面白い。アリータの記憶は断片的であるが、ザレム出身である可能性が高い。本作ではザレムがどのような町であったかは明かされていないが、それが続編の楽しみである。
またこの映画はいくつかの出血、涙シーンがある。犬や人間が死んだときは赤い血であるのに対して、サイボーグは色が違っている。これは人としての感情の暗喩表現ではないかと考える。アリータは前半、犬が死ぬことで生じた赤い血を目の下に塗って先頭を行っていたが最後は透明な涙を剣で切ってモーターボールに挑むシーンがある。これは前半部分ではアリータは人間的感情を持っていたのにたいして、最後はヒューゴを失い、ストイックで強いアリータであることが暗喩表現されていると考える。
この映画は戦闘シーンだけでなく感情の動きも見どころの一つで、大変楽しく見ることができた。