映画「かぐや姫の物語」あらすじ

日本昔ばなしで有名な「かぐや姫」のお話です。日本人であれば誰もが知っている物語を題材に、スタジオジブリの高畑勲監督が手掛けた映画です。映画でも、竹取りの翁が竹の中から小さなかぐや姫を見つ毛家へ連れて帰り、お婆さんと一緒に大切に育てられます。かぐや姫はすくすくと成長しやがて美しい女性になり、都へ連れて行かれ、そこでかぐや姫の美しさも耳にした男達から求婚され、結婚の条件として難題を男達につきつけます。その辺りは、誰もが知っている、竹取物語と同じです。この映画では、更に掘り下げて、かぐや姫はなぜ地球に来たのか、という部分についてが問われています。月の世界で、永遠の命をもち何の苦しみも持たないかぐや姫がなぜ、地球という混沌とした世界にやってきたのか。その問いに対する答えも映画の中で描写されています。限られた命の中には、喜び、悲しみ、苦しみ、怒り..すべてがあり、それゆえ人間の生きる人生というものは輝かしく、美しいという事です。かぐや姫は、地球にあり月の世界にはない、命の輝きと美しさに憧れて、地球へやってきたのです。その美しさにひかれて地球へ来たものの、人間の増悪を目の当たりにしたかぐや姫はついに、地球での生活に耐えられなくなってしまいます。そして、月の世界へ再び戻ることになるのです。最後、月の使いがかぐや姫を迎えにくるシーンがありますが、生の輝きを持つ地球から、命というものが存在しない月へ戻らなければならなくなったかぐや姫の表情が、この物語のメインのテーマを表しています。

映画「かぐや姫の物語」感想

墨を使って描いたという絵の描写がとても美しく、再び観たいという気持ちになります。また、久石譲の音楽が、映画に良く合っていて、音楽が更に映画を観るものを物語に引き込みます。幼少期によく読み、誰もが慣れ親しんでいる竹取物語を、情緒豊かな物語へとリメイクしていると思いました。この映画を観て、人間の命ははかなく、時に苦しみや悲しみも経験するけれど、限りある命は大切なのだと改めて感じました。また、かぐや姫の物語に出てくる竹取の翁をはじめとする人間はどこか、完全ではない人物として描写されています。求婚者の男達もそうです。かぐや姫の幼なじみもそうです。どこか過ちを犯していたり、人間の持つ欲や弱さ、ずるさなどが感じられる登場人物が多いです。その辺りも、人間は本来、完全な生き物ではないということ。この映画から人間は誰もが弱さやずるさを持った一面があるというものを感じました。それらも含めて、それでもなお生きていることは素晴らしいということをこの映画は伝えたいのかもしれません。