映画「ボーイズドントクライ」あらすじ

1990年代初頭のアメリカの南部が舞台の実話を素にした映画です。ある田舎町に中性的な魅力の20代前半の男の子がフラリとやってきました。町の若者たちとすぐに仲良くなります。閉鎖的な町でオシャレで優しい彼は人気者となり、若い男性達から人気のある女の子も彼と仲良くなり、二人は恋に落ちました。
二人は肉体関係を持とうとしますが、なぜか彼は服を脱ぎたがらず、彼女を気持ち良くする為に愛撫のみに徹します。
彼には秘密があったのでした
実は彼は性同一性障害で心は男性でも性別は女性だったのでした。
町の男達は彼が実は女性だった事を知ると、態度を一変させ彼を軽蔑しました。
田舎で閉鎖的なこの町は性同一性障害を受け入れる事は出来ず差別の対象でした。
救いなのは彼女と彼女のシングルマザーの女友達は彼を理解し、受け入れた事です。
でも男達はそれが気に食わず怒り狂い、遂には彼を拉致し、レイプしたのです。
性欲からではなく、女性としてレイプされる事は何よりも彼女の尊厳を傷つけ精神的苦痛を与える事だったからです。
レイプされた彼を彼女は慰めレイプした男達を訴える事を勧めました。
でもその事が最悪な事件を引き起こす引き金となってしまいました。
恋する二人は将来を夢見て町を出る相談をしていました。
彼は彼女のシングルマザーの女友達の家に泊めて貰っていましたが、訴えられ怒り狂った男達は女友達の家を襲撃し、彼と女友達を射殺してしまったのです。
恋する二人は永遠の別離となってしまいました。

映画「ボーイズドントクライ」感想

アメリカは日本より差別が少なくて、進歩的な国だと思っていましたが、地域性によってかなり違う事と、性同一性障害が殺される理由にまでなる事が衝撃的でした。
ずっと昔の話ではなく90年代という近い過去だった事も衝撃です。
ボーイズドントクライというタイトルの通り、主人公の男性は何があってもくじけません。
絶望する様な出来事も人生の中でたくさん味わったと思いますが、果敢に女性と恋をして、レイプという最悪な出来事とも戦おうとします。
彼は将来に希望を持ち、彼女もまた閉鎖的な田舎町から連れ出してくれる存在を待望していた所に彼があらわれてまさに二人は運命の出会いだったのだと思います。
悲劇的な最後を迎えてしまいましたが、心は男性なのに女性として生まれてしまっても、男性として短い人生を堂々と生きた。
悲劇の最後よりも主人公がどう生きたか?
その事が大事なんじゃないかと思いました。
性同一性障害という難しい題材ですが、一見の価値のある映画です。